本記事では、会社勤めを続けながらでもアパート経営が可能かどうかをテーマに、就業規則や時間的制約といった不安点に触れつつ、サラリーマンだからこそ得られる節税効果や安定収入といったメリットについて解説します。副業としての可能性や資産形成の選択肢として、前向きに検討してみてください。
サラリーマンのアパート経営が増えている理由
コロナ禍以降、経済の不透明感が続くなかで、サラリーマンによるアパート経営に改めて注目が集まっています。感染拡大の影響により、業種によってはボーナスカットや出勤停止など収入減に直面した人も多く、安定していると思われていた会社員という立場にも不安が広がりました。一方で医療や物流業界では過酷な労働環境が続き、将来に備えた収入源の確保を考える人が増えています。実質賃金が下がり続けていることが要因
サラリーマンのアパート経営が増えている背景には、日本の実質賃金が1997年以降下がり続けているという現状があります。終身雇用や年功序列の見直しが進み、定年まで一社で勤め上げることが当たり前ではなくなりました。さらに平均寿命の延伸や年金制度への不安、いわゆる老後資金2,000万円問題なども重なり、将来の生活設計に対する懸念が強まっています。こうした状況のなか、会社員が本業に加えて新たな収入の柱を持つ手段として、アパート経営が選択肢の一つになっているのです。
なぜサラリーマンにこそアパート経営がおすすめなのか
ここからは、サラリーマンにアパート経営の副業をおすすめする理由を見ていきましょう。本業と両立しやすい
まず、本業と両立しやすい点が挙げられます。不動産投資は物件を購入して賃貸することで家賃収入を得る仕組みのため、日々の業務に多くの時間を割く必要が比較的少なく、本業以外の安定した収入源として相性のよい事業といえます。節税効果が期待できる
大きなメリットの一つが節税効果です。不動産購入初年度や大規模修繕が発生した年などは、帳簿上赤字になることがあります。その場合、給与所得と不動産所得を損益通算することで課税所得を圧縮でき、所得税や住民税の負担軽減につなげることが可能です。本業による安定収入があるサラリーマンだからこそ、この仕組みを活用しやすい特徴があります。融資を受けやすい
また、融資を受けやすい点も強みです。金融機関は一般的にサラリーマンを収入が安定している属性と評価する傾向があり、条件次第では低金利や長期返済の融資を受けやすくなります。アパート経営において融資条件は収益性を大きく左右するため、これは大きなアドバンテージといえるでしょう。副業に該当しないと判断されるケースもある
さらに、副業禁止規定がある場合でも、不動産の相続や資産運用の一環としての賃貸経営は副業に該当しないと判断されるケースも少なくありません。管理会社やサブリース会社を活用すれば、入居者募集や契約手続き、家賃管理、修繕対応まで一括で任せることができ、オーナーの負担は大幅に軽減されます。こうしたサポート体制の充実により、忙しいサラリーマンでも無理なく取り組める点が、アパート経営が支持される理由となっています。アパート経営が向いているサラリーマンの特徴
アパート経営はサラリーマンに取り組みやすい投資手法といわれますが、誰にでも向いているわけではありません。安定して継続勤務をしている
まず重要なのは、安定して継続勤務していることです。アパート経営では融資条件が収益性を大きく左右するため、金融機関から「安定した収入がある」と評価されることが大切です。一般的にサラリーマンは自営業者よりも融資面で有利とされますが、短期間で転職を繰り返し勤続年数が短い場合は、安定性に欠けると判断され、好条件での融資が難しくなる可能性があります。目安としては、少なくとも2〜3年以上同じ会社に勤めていることが望ましいといえるでしょう。